美容業界の現状は?
20年前は空前の美容師ブームだった!
20年近く前に流行した「シザーズリーグ」という名前の番組をご存知ですか?この番組はヘアスタイリングの勝負を行うといった内容となっておりこの番組を筆頭に世の中は美容師ブームとなり「カリスマ美容師」といった言葉も流行しました。
また元SMAPの木村拓哉さんが美容師役のドラマ「ビューティフルライフ」の影響なんかもあり一時期は高校生の将来なりたい職業ランキングで美容師が上位にのぼったこともありました。
そんな美容室ブームも今は…
現在の美容室の店舗数はなんとコンビニと肩を並べる程に存在するのだそうです!それだけ聞くと現在もなお美容師ブームが続いているのか?と感じますよね。しかしながらそんな大量に存在する美容室の中でも1年以内に閉店する割合は60%、3年以内に閉店する割合はなんと90%なのだそうです!このデータだけで現代の美容業界がどれだけ大変なのか想像がつきますね。
美容師の現状は?
そんな美容業界で働いている美容師の働く環境はどの様になっているのでしょうか?
1年で半分が辞める!?
では美容師の離職率はどうなっているのでしょうか。
厚生労働省の「産業別入職・離職率」のデータによると1年で50%、3年で80%の美容師が辞めるそうです!ただこの「辞める」には離職だけではなく別の店舗へ移動した場合も含まれます。そのため具体的に考えると1つの美容室で1年に半分もの美容師が入れ替わりするということですね。
そう考えると美容業界の離職率は他の業界に比べると大変高いと言えるでしょう。
美容師に多い退職理由は大きく4つ!
美容師の仕事は基本的に激務!
「美容師が辞めたくなるタイミングなんていつでもどこにでもある」と言われますが、美容師の退職理由の多くが激務だと言えるでしょう。
では実際にその激務の内容は何なのでしょうか。
退職理由①接客業によるストレス
美容師は仕事の大半を客と過ごしているためれっきとした接客業と言えるでしょう。また毎日多くのお客さんと接するためそれぞれとコミュニケーションをとる必要がありますし、中にはコミュニケーションがとりづらいお客さんもいることでしょう。そんなお客さんにも愛想を使ってでも接客しなければいけないのが美容師です。
よほどコミュニケーションをとるのが好きだという人は苦に思わないかもしれませんが、大半の人はこれを激務だと感じるでしょう。
退職理由②長時間労働にもかかわらず薄給
特に新人期間はこれを特に感じるでしょう。
朝早くから器具の準備、店内の清掃をして一日中ほぼ立ちっぱなし、閉店後も後片付けや明日の営業の準備など美容師は基本的に長時間労働です。にもかかわらず厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると美容師の平均年収は270万円前後と言われています。
日本人全体の平均410万円と比べると美容師がどれだけ薄給かが理解できると思います。
退職理由③責任が重い
美容師の仕事はカットやカラー、パーマを通してお客さんをきれいにすることです。そのためお客さんも美容師にきれいにしてもらうつもりで来店します。
そこで美容師がお客さんの期待に答えられなかった場合、クレームが入ってしまいます。しかしながらこのクレームはあくまで「お客さん自信の希望通りにいったかいかなかったか」によるものであり、美容師自信が決して受け入れることが出来るクレームであるわけでもないのです。
そう考えると自分にとっては不条理なクレームにも対応をしなければなりません。
退職理由④身体との勝負
先程触れたように美容師は基本的に一日中立ちっぱなしでの勤務です。それに加え一日中手先を細かく動かしている必要があります。それだけで激務と感じますね。
しかし美容師はこれに加えシャンプー業務で壁に当たることが多いのです。シャンプーは美容師の業務においては切っても切れないものなのですが、シャンプーで手荒れを起こす美容師も少なくなく、そのように身体的な負担が多いのも美容師の退職理由としてあげられるでしょう。
美容師の辞め時は?どう辞めればいい?
このように美容師には様々な退職理由があるといえます。では具体的に職場をやめると決めた場合、どのタイミングで辞めるのが良いのでしょうか。
美容師業界は繋がっている
美容師は店舗での営業の他にもセミナーや講習会に出席する機会があります。そのような場所で以前辞めた職場の同僚と鉢合わせてしまう、そのような機会も少なくありません。そのために職場をやめる際はできるだけ悪い印象を残さずに円満退社を目指すと良いでしょう。
タイミングを見計らうべき!
美容業界はどこも人手不足です。同業者が集まったら「誰か雇える人はいない?」といった会話のやり取りが行われるそうです。しかしだからといって転職先を見つけずに今の職場を辞めるのは避けましょう。
できれば転職先が見つかってから、少なくとも転職活動を始めてから退職をするのが良い流れでしょう。
美容師を辞める前に美容室を変えるのも手段!
美容師を辞めたいと考えている方は、現在働ている美容室に原因があることもあるでしょう。
「接客がストレスになってしょうがない」という場合は仕方ありませんが、「休みが少なすぎる」「先輩が親切じゃない」「なかなか髪を切らせてもらえない」などは美容室の問題です。
そんな時は、美容師を辞めるのではなく働く美容室を変えてみることも考えてみてください。
今は、美容師専門の求人サイトが豊富です。少し調べれば出てきますよ!
まずはほかの美容室の環境や待遇を見てから将来を判断してもいいのではないでしょうか。
リジョブという求人サイトは美容業界に特化しているので、美容師の方にもおすすめです。
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