美容師から転職をしたいとき、何の仕事に就きたいかで迷う人は多いのではないかと思います。
また、働いて得た経験をほかの仕事でも本当に活用できるのかと考える方もいるでしょう。
しかし、資格や培った経験は転職先でも生かせます。
ここでは、美容師の資格や経験をそのまま生かせる転職先を解説していきます。
美容師の資格とはどんなもの?
まず初めは美容師免許がどのようなものか説明していきます。
美容師免許は美容師法に基づき、厚生労働大臣の免許を得る必要がある国家資格です。
ここでの美容とは、パーマなどのヘアセット、化粧によって容姿を美しくすることです。
この資格を取得するには、国家試験の合格が必要です。
この国家試験は筆記試験と実技試験の両方があり、受験するには、養成施設を修了する必要があります。
なお、養成施設での課程は昼間課程や夜間課程では2年以上、通信課程では3年以上です。
また、過去の合格率はだいたい7割くらいなので決して難易度が高すぎる試験というわけではありません。
美容師免許をい消せる転職先6つ
1.アイリスト
美容師から転職する候補として「アイリスト」というものがあります。
アイリストとは、まつげのエクステやまつげカールなど目元を専門とした職業です。
アイリストに免許などは存在しないですが、アイリストとしての施術を行うには、美容師免許が必要です。
まつげは個別で手入れするという方も多く、サロンの需要はこれから上がっていき、求人数も増えていくと予想されます。
この仕事はヘアサロンよりも比較的プライベートな時間を確保しやすく、平均年収も、美容師に比べ高いので、なんらか事情で仕事の時間をあまり長く確保できないような人には魅力的だと思います。
ただし、資格をもっていても、アイリストとしての専門的知識を得るための、研修期間があります。
なかには、アイリストのスクールに通って技術を磨いてから就職しなおすという方もいます。
2.ヘッドスパニスト
次に紹介する仕事は、「ヘッドスパニスト」です。
美容師の業務の一つとして、シャンプーやトリートメントと共にヘッドスパを行う美容院も多くあると思います。
そのヘッドスパを専門店で行うのがこの仕事です。
ヘッドスパニストは血行促進によって健康な頭皮をつくり、髪を頭皮から良くしていく施術を行います。
ヘッドスパニストにも資格を必要とする場合があり、経験も有している美容師の方の転職先には良いと思います。
3.美容学校教員
3つ目の紹介するのは「美容学校教員」です。
美容学校の教員は美容師としての知識や技術をそのまま活用することができる職種です。
教員は、カットやパーマなどの技術を教える教員、理論や法律といった学科のことを教える教員などさまざまな分野に分かれています。
注意点として、美容学校の教員となるためには、美容師免許だけでなく教員の資格を取得するために専門の教育センターで研修受ける必要があります。
また、研修の受験資格というものが中には設けられていて、美容室に3年以上従事した者といった規定がある場合もあるのでしっかり確認はしましょう。
4.福祉美容師
次に紹介するのは、「福祉美容師」です。
これは、傷害や病気などの理由で外出することが難しい方の自宅や病院、福祉施設に訪問し、美容師として働く仕事です。
こちらも、資格をもっていれば働くことはできますが、NPOや厚生労働省がつくった「認定福祉美容介護士」という資格を持っていた方が好ましいです。
この仕事を通して得た知識や技術は災害時やボランティアの場でも活かされ、また、高齢化が進んでいる日本では今後需要が高まっていくのではないかと思います。
5.美容ディーラー
次は「美容ディーラー」です。
美容ディーラーの仕事内容は、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品を取引している美容室に卸すことです。
ただ商品を卸すのではなく、新しい商品が出ると、スタイリストの人達に研修を行うことや、その商品をより多く購入してもらうために営業を行うことも美容ディーラーの仕事となります。
このように美容ディーラーの仕事は多岐にわたり、かなり大変な仕事だと思います。
6.ウィッグ取扱店
次に紹介するのがウィッグを取り扱う仕事です。
業務内容としては、ウィッグの販売スタッフやウィッグを使用しているお客様の髪のカットやセット、ウィッグのメンテナンスなど多くのものがあります。
販売スタッフはただウィッグを売るだけではなくお客様の要望に耳を傾け、好みやファッションに合った、似合うウィッグを提案するといったアドバイザーとしての業務もしています。
この仕事もカット技術を要するので、美容師免許を必要とする場合が多くあります。
最後に
ここまで、美容師免許や経験を活かすことができる仕事を紹介してきました。
資格や経験を活かせる仕事と一口に言ってもその種類や内容は多岐にわたります。
転職したいとお考えの方は自分に合った仕事をぜひ探してみてください。