美容師の転職に最適の年齢は?タイムリミットはあるのか

髪を洗う男性美容師

美容師は若い女性が主な顧客層になっているため、年齢が仕事をするにあたってとても重要になっています。

言われてみれば、60歳以上の現役美容師ってほとんど見たことがないのではないでしょうか?

美容師の仕事は体力勝負である部分がありますし、休みもそんなに多くはありません。そのため40歳前後で退職することが多いのです。

こういった年齢に関する足かせがあることは、実は転職に最適な年齢にも大きく影響を与えます。

ではここから美容師の転職に最適な時期についてご説明したいと思います。

美容師は40代がピーク?

そもそも、美容師の定年はいつ頃なのでしょうか?

実は、美容師には多くの場合「これ」といった定年は決まっていません。厳密に言えば美容院や会社ごとに決まっているのですが、その時期以前に転職や退職をする人がほとんどです。

というのも、美容師は40歳前後が年収のピークと言われているからです。

一般的な会社員などは年功序列で給料が上がっていきますが、美容師に関しては40歳そこそこになると年収は下がっていきます。そのため、遅くとも40歳くらいには転職や退職を考えなければならなくなっています

転職に最適な時期はスタイリストになった後!

美容師のキャリアを簡単にまとめてみましたので参考にしてください!

転職タイミングは大きく3回!

美容師として現役で働く事ができるのが40歳までだとしましょう。

美容師の専門学校を卒業できるのは、高校を卒業してから専門学校をに入学したとして17歳です。

つまりこの間の23年間で40歳以降の身の振り方を考えておかなくてはいけないのです!

しかも転職は思い立ったらすぐにできる!というものではないので、漠然とでも最終的にどうなりたいのかを考えながら仕事をするのがおすすめです。

具体的にこうなりたいという希望がある場合は、その希望にも年齢によるタイムリミットがあるかもしれません。ここからはその転職のタイムリミットについて考えてみましょう。

1:「早くスタイリストになりたい…!」

今アシスタントで、なかなかスタイリストになれないからという理由で転職を考えている方は、転職に関して慎重に考える必要があります。

アシスタントの状態で他の美容院に転職しようとする場合、今までのアシスタントとしての経験は加味されず、その転職先でも同じくらいのアシスタント期間が必要になってくることがあります!

それでは本末転倒なので、できる限り今の美容室で頑張ってスタイリストになって、ある程度の経験を積んでから転職を考えたほうが良いのではないでしょうか。

そのほうが、今すぐ転職するよりもかえってスタイリストとして活躍できる時間を増やすことに繋がります!

それでも、その美容院に悪い点があり働き続けるのが難しいときには迷わず転職する勢いも必要かもしれません。

2:「美容師をやめたい…」

美容師の仕事が大変なのでやめたい、また他の仕事に就きたいという場合。

この場合は決意が固ければなるべく早めに転職するのが良いでしょう。

というのも、美容師の転職先として選ばれやすい業界も、美容師ほどの年齢に関する制約はなくても若いほうが有利になる!というのは間違いないからです。

例えば、美容師免許が必要なアイリスト(まつげエクステなど目に関する施術をする職業)も、客層が若い女性なので、20代の若い女性のほうが歓迎されます。老眼などの身体面の問題も年齢に合わせてでてきてしまいます。

また、美容メーカーなどへの転職もどうしても若い方を優先に採用する傾向にあります。

自分が美容師に向いていないと思ったら、潔く他の職業を探したほうが良いかもしれません。

3:そろそろ40歳になる…

もうすぐ40代が見えてきて、転職を考える場合はどうすれば良いのでしょうか。

もちろん、40代になっても技術に優れていたり、多くの指名客がついていたりして美容師として第一線で働いている方も多いと思いますが、雇われの美容師として50代、60代まで働き続けるのはかなり厳しいというのが現状です。

それでもやはり美容師を続けたいという場合は、独立し自分の美容院のオーナーとなるという手が考えられます。

オーナーになるのであれば、他に美容師を雇って店長をしてもらうことで、オーナー自らが毎日施術をする必要がなくなるので、年齢に関する制限はほぼなくなります。

それに、その美容院が成功して多店舗経営をすることができるようになれば、オーナーは雇われのときからは考えられないような年収を得ることが出来ます。

しかし、この独立をするためにはかなりの費用がかかります。美容院を開くためには機材や薬剤、家賃など諸々で2000万円前後かかると言われています。

借金をして開業することがほとんどですが、借金をするためにもある程度のお金を貯めておく必要がありますし、仕事が軌道に乗るまで長い目で見る必要があるので思い立って直ぐにできるものではありません。

これらのことから、独立したいのなら20代のうちから考えて、早め早めにお金を貯めておかなくてはなりません。

40代になってからは、独立する以外の転職ですと業務委託や指名制度のない安価な美容室、もしくは訪問美容師が考えられます。

これらの仕事は、比較的休みが取りやすいためワークライフバランスを重視していきたい場合にはおすすめです。

特に訪問美容師は、美容院に行くことが出来ない高齢者などを対象にした訪問サービスで、最近注目が高まっています。一度美容師を退職した主婦なども歓迎していることが多いので、福祉関係にも興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。

美容師転職は早めに動き出そう!

人生100年時代と言われる現代では、40歳くらいまでしか働くことのできない美容師という職業はどうしても不安が残ります。

どういった転職先であっても、早めに考えて動き出すことが成功への近道になります。

転職するならぜひ早めに動き出すようにしましょう!